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札幌市
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札幌市(さっぽろし)は、北海道の道央地方に位置し、石狩振興局に属する市。道庁所在地にして石狩振興局所在地でもあり、北海道の政治・経済・文化の中心地となっている。

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札幌市(さっぽろし)は、北海道道央地方に位置し、石狩振興局に属する道庁所在地にして石狩振興局所在地でもあり、北海道の政治経済文化の中心地となっている。北海道最大の人口(約196万人)を有する政令指定都市である。

日本最北の政令指定都市であり、全国のの中でも横浜市大阪市名古屋市に次ぐ4番目の人口を有しており、北海道全体の人口の約4割弱(約37%)を占めている。北海道のプライメイトシティであり、札幌都市圏を形成している。 アイヌの人々が暮らしていた蝦夷地は1869年(明治2年)に北海道と改称され開拓使が置かれて札幌本府の建設が始まった[1]。1875年(明治8年)に最初の屯田兵が入植。札幌の建設計画は当時の開拓判官島義勇によって構想され、京都を参考にした街づくりは創成橋東側のたもとを基点に東西の基軸を創成川、南北の基軸を渡島通(現在の南1条通)として区画割を進めていった[2][3][4](現在の南北の基軸は大通公園[5])。このため、中心部の多くは街並みが碁盤の目状になっている[6]

その後、周辺町村を編入・合併して市域を拡大していった。

1972年(昭和47年)にはアジア初となる冬季オリンピック札幌オリンピック)を開催[7]。その後も国際スキー連盟の各種国際大会やアジア冬季競技大会国際大学スポーツ連盟主催の冬季ユニバーシアード競技大会、FIFAワールドカップFIBAバスケットボール・ワールドカップ世界ラリー選手権ラグビーワールドカップなど数多くの国際大会が開催されている。札幌市としても各種イベントや展示会、企業の会議や報奨旅行などの誘致・開催 (MICE) への積極的な取り組みを行っており[8]、「国際会議観光都市」に認定されている。毎年1,300万人前後の観光客が訪れる観光都市となっており[9]、市町村の魅力度ランキング調査でも毎年上位にランクインしている都市である[10]。2013年(平成25年)にはユネスコ(国際連合教育科学文化機関)により創設された創造都市ネットワークの「メディアアーツ都市」分野に世界で2都市目に(アジアでは初めて)認定された[11][12]

2026年冬季オリンピック開催地に立候補することを表明して誘致活動を行っていたが[13][14]、立候補および誘致活動を2030年大会に変更する意向を示した。

石狩平野の南西部に位置し、面積は1,121.26 km2香港とほぼ同じ面積を有している[1]。距離は東西42.30キロメートル(km)南北45.40 kmにわたって市域が広がっている[1]。平坦な中心部などは豊平川が形成した扇状地である[6]

市南西部は山岳地帯で、一部は支笏洞爺国立公園に指定されている[17]

由来はアイヌ語の「サッ・ポロ」(sat-poro、乾いた大きい)とする松浦武四郎による説(「かつての豊平川が乾季に極端に水量が少なくなる川だったため」、あるいは「一帯が乾燥した広大な土地だったため」)や、「サリ・ポロ・ペッ」(sari-poro-pet、その葦原が・広大な・川)であるとする山田秀三による説などがある[1]

前述の通り、札幌はアイヌ語由来の地名であるが、確認された文献資料で最古のものはシャクシャインの戦いにおける津軽藩士の報告書であり、石狩河口から3里遡った集落が「さつほろ」と表記されていた[15]

古い記録では平仮名で表記されているが、時代を経るにしたがってカタカナ表記、漢字表記へと変わっていった[16]。 17世紀~18世紀ごろの文献では、「さつほろ」「さつぽろ」「しやつほろ」「沙津保呂」など表記のゆれはあるものの、平仮名や万葉仮名で記されている。最後に見られる平仮名表記は1807年(文化4年)の「下さつほろ」である。 1791年(寛政3年)の地図に「サツホロ」と表記されて以降、「サツホロ」というカタカナ表記が一般的になる。それ以外にカタカナで「サツポロ」「シヤツボロ」と示されたものがあるが、これは一般的ではない。 幕末になると、「察縨」「札縨」と漢字で表記されるようになる。これが明治期に「縨」が「幌」に変わり、「札幌」という表記が定着した。

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